「包装」を通じ、あらゆる産業に貢献します。
>>トップページ  >>>NEWS  >>TOPページ
 ・新商品情報
 ・エンゼルコフィン
 ・ほかんくん
 ・宮下隆二のコラムTOP
 ・津島稜の世相を斬るTOP
 ・News VoL.1〜VoL.20
 ・News VoL.21〜VoL.40
 ・最新のNews一覧
 
 

桜が咲いた

今年も桜の花が咲き、そして葉桜の輝きが気持ちよい。
待ち遠しかった季節になったが、やはり春になると東北の大震災、原発事故の復興が取り残されたままに
なっていることが胸の奥から滲み出てくる。

大震災の日から四年以上が経過しても、被災地は人影が無く、数十万人の人々が、住んでいた場所に
戻れず、仕事も失ったままになっている。
勤め人ならまだしも、農業や漁業で生計を立てていた人たちは、どれほどの絶望感を味わったのだろうか。

四年といえば約1500日。毎朝、毎晩、何も手につかず過したに違いない。
どの人にもそれぞれの人生があり、やるべきこと、学ぶべきことがある。
それができずに何とも無駄な時間が続いているのだ。

もちろん、国や自治体が被災地の復興に努めていることは私でも知っている。
日本各地から多くのボランティアも駆けつけてくれた。募金活動も盛んだった。

この復興事業に必要な資金は想像を絶する膨大な額になるのは間違いない。

その復興支援資金はほとんどが税金だ。
つまり全国民が負担しているわけだが、それは当然であり、微々たる税金しか納めていない私でも、
納得している。

だが、問題も見え隠れしてきた。
被災者への補助金は別にして、莫大な復興資金が果たして無駄なく有効に使われているのかという疑問が
ある。

道路や鉄道など交通網の復旧、仮設住宅の建設などの土木工事は、地元企業優先としながらも、
中核は大手ゼネコンが差配している。
そのほか電力、水道、食料といったインフラから日用品までをビジネスとして多くの企業や団体が活動した。
夥しい数の不幸と、それを助けようとする善意があふれている中で、しっかりと利益を稼いでいる人間が
少なくないという現実は不愉快だ。

さらに原発事故の深刻な問題が残されている。東京電力にも巨額の援助資金が注ぎ込まれた。
完全に放射能汚染がゼロになるまで、これから何十年も、あるいはそれ以上の時間が必要だと言われてい
る。

福島にも若葉の爽やかな季節が訪れただろう。
だが、その空気を胸いっぱいに吸い込める日が果たしてやって来るのだろうか。

作家 津島稜