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少年殺害事件

神奈川県の少年殺人事件が連日マスコミを賑わした。

事件は、不良少年のグループが仲間の少年を河原へ連れ出し刺殺したというものだった。
身元がすぐに判明したので、被害者の日頃の行動や、現場の遺留品、監視カメラの映像などの証拠、友人、
知人などの証言から、捜査はそう困難なものではなく、容疑者の割り出しまでに時間はかからなかった。

動機も「告げ口をされた腹いせ」ということらしい。
つまり難解でも複雑な事件ではなく、警察にとっては比較的に単純な事件だと言えるだろう。

過去にも少年同士の殺人事件は多くあり、その都度、社会に衝撃を与えてきたことは事実だった。
しかし、それらに比べても今回の事件の反響は凄まじいものがあったと言えるのではないか。

新聞やテレビのワイドショーぐらいしか知識が無いのは恐縮するところだが、評論家やコメンテーター諸氏
は例のごとく「なぜ周囲は被害少年の悩みを聞いてやらなかったのか」「友達に好かれていたいい少年だっ
たのに」など、被害少年を思いやる論調で一致している。

それらは、たしかに社会の常識的な見解であり、反論はできない。
ただし疑問もある。

評論家やコメンテーター諸氏にも、子ども時代、少年時代があった。
そのころには、いじめっ子も不良グループが周囲にいたはずだ。
それらに影響されることなく、まして喧嘩の挙句、相手を傷つけたり、逆に傷つけられることも、
まず経験せずに成人したのだろう。

そのころ、私にしてもそうだが、親や教師にはなかなか悩みを打ち明けられなかった思い出がある。
子どもには子ども同士の世界があり、そこでは大人の知らない情報が行き交っている。
昔は会話だけだったが、現代はメール、ツウィート、ラインというネット世界で子ども、少年、少女たちの
情報があふれ返っているようだ。

神奈川の事件もそうだった。

この事件で痛感させられたのは、やはり教育の重要さだ。
家庭、学校、社会で子どもたち、少年、少女に何が大切か、何が友だちや苦しんでいる人を救えるのかを
教え、考えさせなければならない。
ネット世界、とくに子どもたちのネット世界に闇を作ってはいけないという難問を親、教師、大人たちに
突きつけられている気がする。

作家 津島稜