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あの都構想は…

今年5月17日に大阪市民が注目した住民投票が実施され、結果はご承知の通り、都構想に反対という
市民の結論が出た。

投票結果からも明らかなように、市民の判断は真っ二つに分かれ、市民がいかに判断に迷ったかが
良く分かる。
正直、私(大阪市民ではない)も、いずれが大阪府、市民にとってベストな選択かは分からない。

「二重行政」というキーワードが主な争点だったが、
その弊害を無くすという橋下市長の主張は、イメージ的には多くの市民が共感したはずだ。
だが、この数年、その具体的な細目についてはどれほどの議論、説明があったのだろうか。
私ごとき凡人には未だに不明な点が多い。

税金、地域活動、福祉、教育、少子・高齢化対策、交通機関、生活インフラ…そのほか課題は山積で、
そのひとつひとつがどうなるのかは市議会も行政当局もまったく説明をしきれなかった。

選挙戦は橋下市長VS自民を筆頭とするオール野党という構図だった。
橋下市長は例のごとく、独特の語り口で持論をまくし立て、いろいろなパネルや小道具を用意して街頭演説
を繰り返したが、どうしても具体的な説明が不十分で市民の理解を得るまでには至らなかったようだ。
得意のマスコミ向けのパフォーマンスもイメージ戦略に陥ってしまったのは仕方がないことだろう。
つまり、市民一人ひとりが深く理解するにはあまりにも時間と場所が少なすぎた。

これに対して、自民、公明、民社、社民などはなりふり構わず「反対」を繰り返し、
そこには論理的な魅力や、明快な説明は不足。
おまけに共産までもがそれに加わり共闘戦線を繰り広げたのには驚いた。
大阪市を五分割し、これまでの行政の問題点、矛盾点を改革しようという政策について、
どうして自民や公明と協調できるのかが分からない。

敗戦が決まった直後、橋下市長は、いかにも彼らしい表情で政界引退を明言した。
たった一人でこの数年、大阪だけではなく日本の政界を駆け回り、いい意味でも、場合によっては悪い意味
でも我々に影響を与えたのは事実として記憶に残る。

一方、自民の市議団の勝利会見は、大阪市民に共感を与えたとは言い難いのではないか。

公明もよく似たもので、すっきりと心に残るものが感じられなかった。
彼らの表情や話し方は相変わらずで、清新さや鮮やかさが無いと思うのは私だけではあるまい。

自民、公明両党は二世議員が目立ち、地元の業界、団体の利権を守るために問答無用で都構想に
反対したのは間違いないだろう。日本の政界、行政と官僚の思惑の縮図を見たような気がする。

作家 津島稜