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男女中学生殺人事件

8月に、大阪・高槻市の駐車場で女子中学生の死体が発見され、
さらに柏原市の山中で彼女の友人の男子中学生の死体が発見された事件。
マスコミ報道でしか事件の概要を知る術は無かったが、女子中学生の死体発見現場が、
たまたまシンワ株式会社から近かったことから、この残忍な事件に興味を持つことになった。

当初から、マスコミは謎の多い事件と報道し、街頭に設置してある数台の監視カメラの映像から、
警察は1週間後に容疑者の男(45)を死体遺棄の疑いで逮捕した。
男は否認の後、完全黙秘を貫いたため、警察は物的証拠を集めるのに苦労したと伝えられた。

男は逮捕後の警察、検察の調べに対し徹底的に黙秘。
捜査当局は男女中学生の殺人については調べを進めることが困難な状態になった。
前科があり、刑務所の生活を長期間体験したこともあり、同房の受刑者からの対話情報などから、
男は警察の取り調べの手順も熟知していたのだろう。
おそらく警察にとっても男がここまで頑強だったのは予想外だったのかもしれない。

殺人事件が発生した場合、警察の捜査手順は日本中どこの警察でも同じだ。
現場の徹底した鑑識、死体の検案、周辺の聞き込みなど警察は一切手抜きをすることがない。
もちろん殺人は重大事件だから、大阪府警本部から捜査一課が出動し捜査本部が設置された。

捜査本部は男を容疑者と断定した以上、何としても身柄を確保したい。
つまり逮捕・起訴したいということだが、殺人容疑での速やかな立件は難しいと判断したから、
まず「死体遺棄容疑」という常道に出た。否認、黙秘でも逮捕できると見込んでの手段だ。

これは私の想像だが、警察は、殺人容疑ではなく死体遺棄であれば逮捕状請求が可能で、裁判所から
令状が交付されると見たのだろう。
現行犯でもない限り、一般人を逮捕することは裁判所にとっても重大なことだから、容疑者を逮捕するには
確実な証拠、証言がなくてはならない。監視カメラの映像、目撃証言という証拠に加えて、
最初の事情聴取で「同乗者の男が女の子を殺した」というウソの供述が警察の心証を悪くし、
女子中学生の死体遺棄現場に容疑者の運転する車が現れたことが決め手となったようだ。

容疑者の男は逮捕後に完全黙秘。
23日間の拘留期間が過ぎて、肝心の殺人容疑が立件できるかと心配されたが、
捜査本部は女子中学生の殺人容疑で再逮捕した。

「自白は証拠の王」と言われるが、今回のように黙秘を貫いている容疑者の場合、
客観的な物的証拠が何よりも必要になる。
マスコミ報道では「状況証拠だけでは難しい」といった論調が圧倒的だ。
起訴されれば裁判員裁判になり、もし有罪判決になれば極刑(死刑)が確実視されているため公判維持を
懸念する声も多い。しかし、私は警察の能力を信頼しているし、遺体や多くの遺留品の捜査から決定的な
証拠を確保していると思う。各現場の遺留品や微物からDNAなどの証拠を法廷に提出するはずだ。

作家 津島稜