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「唇寒し秋の風…」

物議をかもした「安保関連法案」をルール無視の強行採決で国会を通過させた自民党。
続いて「出来レース」の総裁選、国連への出席、内閣改造とあくまで予定通りのスケジュールをこなした。

それにしても、あの安保法案の騒動は何だったのか。

国会で与党に徹底抗戦というスタイルを見せていた民主党を始めとする野党諸氏の「戦いの後」の活動が
はっきりと見えて来ない。

国会議事堂前で「戦争法案反対」とシュプレヒコールを繰り返していた群衆の前で「絶対に法案を阻止する」
「安倍政権打倒!」と叫ぶなどのパフォーマンスを繰り返した。
だが、その後の民主党や維新の会を中心とした野党の動きは、それまでの熱気を忘れたかのように、
党内のいざこざとか人事抗争、果ては分党騒ぎなど、およそ国民の安全生活や財産を守るという政策とは
無縁の時間を費やしている。

また、ネットなどの呼びかけで、多くの老若男女がデモに参加し、各地で抗議集会やシンポジウムも開催
された。マスコミによって大きなムーブメントのように取り上げられたが、
それも時間が経つにつれて、それぞれが日常の中に戻ってしまったようだ。

国会議事堂周辺、あるいは東京や大阪の繁華街で繰り広げられたデモや集会。
その光景には決まって統一されたプラカードや横断幕が目立っていた。

呼びかけに応じたり、知人に誘われて集合場所に集まった一般の若者や主婦、高齢者があのようなプラカ
ードを持参してくるとはなかなか思えない。しかし、デモ行進などでは、参加者のほぼ全員が統一されたプ
ラカード類を手に持ち、あるいは掲げているが、それには理由がある。

あのプラカードは主催者や呼びかけ人のグループが準備しているもので、特有の言葉やデザインで
統一されている。
かつての全共闘世代なら記憶にあると思うが、共産党系の組織が制作しているものが多い。
共産党系でなくても、それらを真似たり参考にしてプラカードを作っているようだ。

そう言えば、民主、維新の会などの野党が「違憲反対」を訴える声も活動もトーンダウンしている中で、
共産党だけは改めて新しい野党の協力を訴えている。たしかに「ぶれない政党」と言えるのではないか。

次の参院選でも自民党の「一人勝ち」と予想され、他の野党が勝利する可能性は少ないだろう。
日本の自由主義のなかで共産党に投票する可能性はどれだけあるのだろうか。
野党の奮起を促したいところだが「もの言えば唇寒し秋の風」という俚諺が頭に浮かぶ。

作家 津島稜