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新年早々頭が痛い

前回、集団的自衛権や自衛隊の海外派遣など憲法9条の改正問題について述べた。
近年は対中国、韓国との摩擦、尖閣諸島など東アジアの安全に不安が高まって、国民世論の間でも
賛否両論が渦巻いた。

さらにシリア問題や「イスラム国」の過激な活動が中東を混乱に招き、日本人を含む多くの人が殺害される
という悲劇が相次いだ。昨年前半は「イスラム国」のテロに国際社会が対抗するという情勢で、日本も欧米
各国とともに可能な限りの協力をするという政府方針が打ち出された。

シリアとその周辺諸国はあちこちで「イスラム国」のメンバーや、それに同調するような多くの武装組織と、
シリア政府軍、アメリカなどの応援部隊が激しい銃撃戦や爆撃を繰り返した。
そのため多くの一般市民にも犠牲者が出て、シリア国外に逃亡する人が激増。
数百万人が隣国、あるいはギリシア、ポーランドなどからトルコ、ドイツ、フランスへ難民として流れ込んだ。

ドイツやフランスは難民を受け入れたが、各国の国民の難民に対する感情は複雑だった。
ドイツ、アメリカでは極右勢力の台頭が注目を浴び、メルケル首相やオバマ大統領の求心力が低下。
他の自由主義国家でも移民に対する差別的、排他的な動きが高まった。

そんな情勢の中で迎えた年末、全世界に衝撃が走った。
それはパリでの同時多発テロ。
犯人はフランス国籍を持つ移民系のグループで「イスラム国」が犯行声明を流した。
その真偽は別にして、ヨーロッパではイスラム教徒、シリアを中心とする周辺諸国への警戒心と反感が
強まったのは仕方ないことだろう。

中東からは距離があり、どこか対岸の火事というムードが漂っていた日本でも、パリの事件をきっかけに
シリア難民やテロにマスコミは過敏に反応した。
危機感が日本人社会に広まり、海外から来日する観光客を含めた外国人にも戸惑いが見られるように
なった。

政府は、こうした危機感を意識して入国管理を厳しくするとともに、テロ対策、さらには日本周辺の空域、
海域の警備増強を指示。そのうえで懸案の集団的自衛権や安保法案の推進を強調したが、
野党や安保反対をアピールする青年グループが反対運動を強めた。

今年に入って安保問題を議論する国会が始まろうとしたその矢先、今度は北朝鮮が水爆実験を発表。
私を含め多くの人が驚き、そして不快感を抱いたはずだ。

金正恩という人物がどのような思想や哲学、自国民を大切に思っているか知らない。
しかし、彼の表情や態度、それにあのヘアスタイルや伊達メガネの表情を目にすると、誤解を畏れずに
物を言えば、北朝鮮国民が悲しすぎる。あの太平洋戦争のさいの日本国民、つまり軍部の愚かな洗脳に
騙され続けたわれわれの先輩の、惨めな歴史を思い出してしまう。

今年も憲法やテロ、水爆といろいろ頭が痛い。

作家 津島稜