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12/24
 

SMAP騒動

私はSMAPというアイドルグループに大した興味はないし、メンバーの誰かのファンでもない。

どうやらグループが解散するとか、分裂して違うグループやソロ活動をするとか、いろいろな憶測が流れた。
それを NHKや各テレビ局、一般紙でも大きく、しかも詳しく報道されたので、嫌がうえでも耳目に入って
来た。

アイドルグループの解散や分裂はこれまでに何度もあり、芸能界では当たり前で、ファンが騒いだりするの
も一過性の現象だ。

数日間、テレビのワイドショーなどを見ていたが、政治や経済のニュースよりもSMAPの話題ばかりで
(何を大騒ぎを…)とバカバカしい思いでテレビのスイッチを切っていた。

たまたま、友人と久し振りに会う機会があって、なじみの居酒屋へ入ると、そこで大勢の女性客が囲んで
いるテーブルの横の席に案内された。若い女性も多いが、ほぼ同数の熟年女性客も多く、盛んに大きな声
を出して話し合っていた。

「キムタクちゃん可哀そう」「クサナギ君は真面目や」「リーダーらしくなかったなあ、ナカイ」「みんな好きやか
ら、解散せんでよかったやないの」。

こんな話が何度も繰り返されて、友人と私は顔を見合わせて苦笑いしかない。

「若い娘はともかく、おばちゃんも熱が入っとるなあ」と友人は驚きながら、私のグラスにビールを注いだ。
「君は、あのSMAPのファンなのか」と私が問うと「アホなことを。メンバーの名前で知ってるのはキムタクと
ナカイぐらいや。解散しようが、どうしようが興味は無いわ」と私と同意見。
「しかし、隣のおばちゃんらは涙浮かべて感極まっとるで」と、さらに私にビールを注ぎ足した。

隣のグループを盗み見すると、熟年女性たちはたしかに涙を浮かべながら手を取り合っている。

私は自分の若いころを思い出してみた。
あのビートルズも4人それぞれが独立したし、日本のグループサウンズも、解散や独立をしたケースがあっ
た。もちろん、解散などはせずにずっと一緒に活動を続けたグループも多い。
要するに、メンバーの個人それぞれが自由にすれば良いわけで、ファンの多さは彼らの喜びであるだろう
が、所属のプロダクションや関係者にとってはビジネスが主眼だろう。

「おばちゃんらも娘さんらも、ご覧の通り…所詮、銭儲けに利用されてるだけやのになあ。アホらしなるわ」。

私も内心(そやな)と思いながら、冷ややかな顔をしている彼のグラスにビールを注いだ。

作家 津島稜