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12/24
 

あのヘアスタイルは、どうも…

今年は年頭から不愉快な出来事が多い。

政界や経済界、それに加えてバカバカしいイクメン代議士や芸能人の不倫の暴露などはさておき、
神経を逆なでしたのは北朝鮮の水爆実験と大型ミサイルの発射実験だ。

まず最初に核実験を世界に公表し「水爆」の実験をした。
その実験が成功したということらしいが、日本を始め海外のメディアが「水爆ではなく原爆」とか
「地震の規模が小さい」と水素爆弾であることに否定的だった。

その後間もない2月初旬「人工衛星打ち上げ」と予告し、大型ロケットを発射し、その様子をテレビ放送で
公開した。韓国やアメリカのレーダーが衛星観測のデータで飛行物体を追跡して、北朝鮮の予想通りに
地球を回る軌道に乗ったことを確認した。

マスコミの論調では、このロケットはアメリカ東海岸まで射程圏に入る能力があるそうだ。
つまり北朝鮮がアメリカに核爆弾を打ち込めるということなのだろう。
もちろんその射程権には日本も韓国も、そして唯一の同盟国である中国も含まれている。
親子、兄弟にたとえれば手に負えない不良息子であり、わがままな弟妹といったところか。

北朝鮮の国営テレビは、お馴染みになったあの熟年女性キャスターの「偉大なる将軍様の大勝利」と
誇らしげなしたり顔を我々に見せつけた。
そして国民や北朝鮮軍の万歳合唱や「将軍様」の満足げな談話を発表して国威を誇示。
それらは何とも前時代的なパフォーマンスとしか言いようがない。

常識も良識もある大人の視線では呆れ果てた行動―。

これまで何度も目にした金正恩という青年の姿は独裁者と言えるが、それと手に負えない不良息子の
イメージと重なる。

ほとんどの国にとって「○○○に刃物」というのが正直なところではないだろうか。

日本にも深刻な影響がある。
核爆弾の被弾の危険、アメリカや韓国との安全保障上の問題、拉致被害者の絶望感などは、
あの「将軍様」が相手では、話にもならない。
日本政府は「各国と協力して経済的な制裁を行う」「自衛隊がミサイルの迎撃に備える」といった姿勢を
見せたが、どれほどの効果があるのかには疑問符がつく。

安倍政権にとっては集団的自衛権や憲法改正に共鳴するムードが高まるだろうが、国際社会に向かって、
そう声を張り上げても大して効果があるとは期待できない。

あのテレビ放送を見た北朝鮮の国民は自分の国を誇り、歓喜していると伝えられている。
しかし、美的感覚とは程遠いと言える「将軍様」のあのヘアスタイルや、
気に食わない側近を次々と「粛清」…人生経験も十分でないリーダーを、国民は本気で信奉しているのか。

それは私にはどうしても信じられない。

いずれにしても、核爆弾の発射ボタンだけは押して欲しくない。

作家 津島稜